LTEとはLong Term Evolution (LTE、ロング・ターム・エボリューション)の略でモバイル通信規格です
第3.9世代移動通信システムで3.9Gだが、LTEを4Gと呼称することが認可されたためLETを4Gと呼ぶキャリアも多い、
ちなみにドコモは「Super 3G」と呼んでいたが、2009年頃からは「LTE」と呼んでいる。
目次
LTEには「FDD-LTE」と「TD-LTE」の二つの通信方式がある
一般的にLTEと呼ばれているのはFDD-LTE
LTEには「FDD-LTE」と「TD-LTE」の二つの通信方式が有り、
一般的にLTEと呼ばれているのはFDD-LTEのことを指し、NTTドコモのXiをはじめとして、欧米や韓国など、現在LTEサービスを実施しているキャリアの多くがこれを採用している。
国内キャリアも採用し始めているTD-LTE
一方TD-LTEは、携帯電話にTDDを用いた方式を採用している中国のキャリアをはじめ、
日本ではソフトバンクのSoftBank 4GがTD-LTEと互換のあるAXGPを採用している。
またドコモでも2016年6月下旬に提供開始する3.5GHz帯はTD-LTE方式を採用し、さらに方式の違うFDD-LTEと電波を束ねるキャリアアグリゲーションを利用しTD-LTEは下り最大110Mbps×2、FDD-LTEが下り最大150Mbpsを利用できる場合、あわせて370Mbpsという規格になる。
「FDD-LTE」と「TD-LTE」の違い
「FDD-LTE」と「TD-LTE」の違いは、上り・下りの通信の仕方にあります。
FDD-LTEは、FDD(周波数分割多重)という方式、つまり上りと下りの周波数帯を分け、別々に利用する仕組み。
TD-LTEは、上りと下りの通信に同じ周波数帯を使い、時間でそれを分割してやりとりするTDD(時分割複信)という方式。
FDD-LTE | TD-LTE | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
上り | 上り⇒ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
下り | ⇐下り |
FDD方式は通信効率は良いが、上り・下りの速度が固定されるため柔軟性が低い。
一方、TDD方式は上りと下りの速度を場面に応じて柔軟に変えられるが、上り下りが分離されていないため通信効率は悪い。
それぞれメリット、デメリットがある。
LTEが音声を取り扱えるようにする技術 VoLTEそしてVoLTE(HD+)
「VoLTE」とは、Voice over LTEの略で、「LTE」を利用した音声通話技術のことです。
データ通信で音声通話が出来ると言う大枠では、SkypeやLINEと同じだが、 VoLTEでは音声通話用に帯域を保障し、延滞を抑え、緊急通話(110番や119番)に対応、従来の3G音声通話を上回る通話品質など、安定した通話品質を実装している点でSkypeやLINEとは異なります。
3G | VOLTE | VoLTE(HD+) | |
通話品質 | 固定電話相当 | AMラジオ相当 | FMラジオ相当 |
ソフトバンクの「SoftBank 4G LTE、SoftBank 4G」auの「au 4G LTE」は3.9Gだった
2010年12月6日に国際電気通信連合はLTEを4Gと呼称することを認可したため、
3.9G規格の「SoftBank 4G LTE、SoftBank 4G」auの「au 4G LTE」を4Gと呼んでいます。
一方、ドコモは3.9G規格ををXiと呼び「4G」の呼称は使わなかったが、LTE-Advancedを採用したPREMIUM 4Gを運用し名実ともに第4世代の4Gの呼称を使用しました。
LTEを更に大容量、高度化した 真の4G LTE-Advanced
真の4G LTE-Advancedとは
LTE-AdvancedはLTEのさらなる大容量、高度化を実現する移動通信システムで 本当の4G、第4世代移動通信システムです。
第4世代移動通信システムにはLTE-Advanced他にWiMAX2もあります。
LTE-Advancedを実現する主な技術 キャリアアグリゲーション(CA)
キャリアアグリゲーション(以降CA)は真の4GともいえるLTE-Advancedの大容量・高速化を実現する技術の一つで、
CAは複数の周波数を重ねて同時通信する技術です。
CAの対応状況
ドコモを例にすると残念ながらドコモで購入した端末しか対応しない模様で
ドコモ購入以外のドコモ白ロムやCA対応のSIMフリー端末ではIMEI(端末識別番号)制限がかかりCAを利用出来ない様です。
例外でSIMフリーモバイルWi-FiルーターであるMR04LNはドコモ側にIMEI制限の問題を事前に調整している様でCAを利用できる。
現時点ではSIMフリー端末ではCA未対応でLTE-Advancedの通信速度が出ないため
LTE-Advanced対応なら各キャリアで端末を購入するしかないようです。
ドコモSIM | ドコモ系MVNOのSIM | |
ドコモ購入端末 | ○ | ○ |
ドコモ白ロム | × | × |
CA対応SIMフリー端末 | × | × |